年金記録の不備(2007/06/29)
年金記録の杜撰な管理
年金記録の杜撰な管理が明らかとなり、社会保険庁は対応に追われています。
5000万件の該当者不明のデータが存在して、平気であるという精神が私には
信じられません。その一件一件が誰かの財産を奪うものであり、ほとんどがいずれ顕在化する
モノです。責任を明確としない制度による弊害に思えます。「誰かの財産を奪う」かなり悪質な行為
(過失とするには、注意義務を怠りすぎです)でも、平気でしてしまう状態があります。
報道を見ると、支払ったにもかかわらず記録の無い方が存在するようです。本当に幸運なことに
領収書などで認められたわずかな人です。この影に「認められずに支払っていないことにされた人」が
入るはずです。
支払ったのに記録無い人が1名でも存在する以上、社会保険庁の仕事は完全で無いわけです。
証拠の無い人でも支払いをした人が居るかもしれない。その方の財産権を奪うことは「犯罪」です。
原因究明より救済が優先という考え方も在るようですが、原因究明と責任の明確化も同等に必要と
私は思います。それは平行してできる事とも思います。原因究明は「社会保険庁以外がするべきこと」で
あるからです。
この種の不祥事は「不明瞭な責任体制」が根本原因ですから、それを明確にすることが「信頼」への
道のはずです。救済を行ってそれで良しとするのならば、本質的な解決とはなりません。また、救済が
完了する前でなければ「真剣に原因を追究する」姿勢を保てないでしょう。
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